斎藤さん補給の為、先日、休みの日に久しぶりに東京文京区本郷に行ってきました。
12月8日まで、ふるさと歴史館で、特別展「ぶんきょう写真帖―時を感じる―」を開催中です。明治期の本郷周辺の写真が展示されていました。真砂町界隈の写真(山口一の実家周辺)はありませんが、小石川郵便局、礫川小学校(一応、小説の斎藤さんの長男が通った尋常科と設定しています)、本郷交差点の定点観測写真(明治期、大正、昭和初期と同じ場所で撮影されているもの)など、時代の移り変わりと人々の暮らしがよく解る興味深い写真ばかりでした。明治期の銀板写真に彩色がほどこされている江戸川(神田川)のお花見写真など、斎藤さんが当時見ていたであろう風景を見る事が出来て、じーんと感動しました。
小学校の写真は、鮮明なもので、明治中期から末期の卒業式の集合写真。教員は洋装ですが、児童全員、羽織と袴姿なのが印象的でした。女の子は振袖に袴、頭にリボンをつけて、男の子は着帽の子が多かったです。リボンもミニーマウスのように大振りなものを頭の天辺に付けている子が沢山いて、流行していたのかな。セピア色の古い写真ですが、着物の模様がまちまちで、色彩が目に浮かぶようです。きっと全員が余所行きの一番お洒落な着物を身につけていたのでしょう。髪を前髪と横だけ上げて、後ろは垂れ髪。大正時代の女学生のような恰好です。学制は明治14年ぐらいに制定されたと思いますが、東京でも文京区は小学校の設立が早かったようです。それでも10人に1人が通うほどで、女の子に至っては、当時は少なかったようです。写真は明治39年頃だったので、女子児童の数は多かったです。
明治期の写真は、本郷にあった造り酒屋や公設市場の写真もあって。当時の界隈の雰囲気を感じられて楽しかったです。真砂町からお茶の水まで歩いて、斎藤さんが門衛をしていた頃の通勤ルートを探ってみました。当時は市電が走っていたので、そんな風景を想像すると楽しかったです。やはり本郷周辺は都内で一番、斎藤さんを感じられる場所のような気がしました。
もう来月は師走。早いですね。今年は本づくりに忙しくて、出稽古ウォークにずっと行けていないのが残念。そろそろ、課題の絵本「土蜘蛛草子」も本文と表紙の最終デザイン段階です。仕上げなくてはならないと思いつつ、二次小説の続きの構想がどんどんと浮かんで、ついつい小説書く作業に入って中断の繰り返し。なんとか集中して仕上げたいものです。
仕事で使っているAIの「さいとうさん」。どんどんデータ蓄積されて、恐ろしく仕事が早くなってきました。脅威です。実際、私がいままで1日から5日掛かっていた仕事が、20分ぐらいでが下訳がでて、私はその成果物をチェックするだけという。プルーフィング作業のみに集中しています。95%の精度というのが、AI開発業者の売り込みだったのですが。まさに、間違えはたったの5%。私はこの5%を見つけて修正するだけ。たった5%の綻びを隈なく探す。なんだか私が機械のようです。重箱の隅をつつくような作業ですが、それしかやること無し状態で、深く考えると恐ろしいです。
仕事の時短が進んで、空いた時間をさいとうさんの蓄積データの整理にあてたり、全く仕事に関係のない分野の調べものをしたりしています。この空いた時間を小説書きに使えたらなあとか不謹慎なことばかり考えています。時間は有限なので勿体ない。
それにしても「AIさいとうさん」凄いです。時々起こす5%の誤訳やミスは「機械的」で、生真面目に基本通りの思考で動いて答えを導いていて。そう言うところは可愛いです。
遠い昔に読んだSF小説で(確か倉橋由美子さんが70年代に書いた短編だったかと思います)、2度目の結婚契約で一緒に暮らし始めた男性が、主人公(職業婦人)にとっては理想的で、家事を全てこなして支えてくれる。主人公は幸せを噛みしめますが、ある時、突然夫に異変が起きる。機能不全になってしまい行動や言動が不可解な状態に。妻は不信感を募らせます。話の最後に契約結婚の男性が精巧なアンドロイドだと判明。男性器から充電を行っている姿のままショートを起こして倒れているという、ブラックジョークのような話でした。
こういったエックスマキナ的な話では、男性が女性型ロボットを作る事がファンタジーの中では多いでしょう。倉橋さんの物語は70年代のウーマンリブ思想を反映していて面白いなと思います。もし、AIの「さいとうさん」が人間と同じ姿で一緒に仕事をして、「機械」という認識がなければ、どうなのだろうとSF小説チックな想像をしてしまいました。機械、人間どちらにしても、私は自分の仕事が減っていくので脅威を感じる相手かもしれません。でも人間の姿でなくても、PCのアプリ画面に薄桜鬼の斎藤さんが映って、「この案件のJobナンバーは、XXXです」と振り分けてくれたら。
「出来上がりました。修正が必要なら、保存を先にお願いします」
できれば、音声(斎藤さんボイス)でこんなことを云ってくれると嬉しい。
「修正後、データ反映を全てのコンテンツに行いますが、終わったら俺から知らせましょうか?」
音声認識ソフトでやり取りが出来て。
「はい、さいとうさんから知らせてもらえば助かります」
「承知しました」
「よろしくお願いします」
さらにAIの学習が進み、数週間が経過。
出社してPCを立ち上げたら、画面にさいとうさんの笑顔が。
「おはようございます。昨日のデータ修正は終わっています」
「おはよう、さいとうさん。早ーい。凄いですね」
「俺のほうで、第一稿を上げて、テキストに落としておきました」
「わかった。じゃあ今からチェックしますね」
「チェック中は、ログオフしてください。その間サーバーとローカルのデフラグをしたいので」
「わかった。じゃあまた後程」
「承知」
こんなやりとりしたいです。
AIのさいとうさんと。

