ちよろず

斎藤さん@出稽古への道その一

主に小説の題材を探して古地図をみながら、時々幕末の江戸歩きをしています。

今年の春に急に思い立って、斎藤さんの出稽古に行く道程を歩く事にしました。

道程プラン: 

① 山口一の生家、育った界隈を特定(本郷真砂町:山口家)

② 山口家(推定)をスタート→試衛館道場跡(本郷→牛込柳町)

③ 試衛館道場跡→内藤新宿 (牛込柳町→新宿御苑経由→新宿4丁目辺り)

④ 内藤新宿→高井戸宿 (新宿4丁目→下高井戸)

今のところこんな感じです。

今回は、春に行った本郷界隈のログをアップします。数ヶ月前ですが、もうずっと前のように感じます。この日は斎藤さんの育った本郷真砂町を歩いてきました

季節がずれていますが、今年三月初旬の備忘録ログです。

フィールドワーク成功を湯島天神と神田明神さんに祈願。

新選組の斎藤一こと、山口一の生家、本郷四丁目は明治時代に藤田五郎が上京して一時的に暮した実兄宅があった場所です。斎藤さんが瓦解後、警視庁に勤めたのが明治七年。その後、退職前は一時警部補になって、麻布署に勤めていました。その頃、既にこの家の名義は斎藤さんの実兄の長女(藤田五郎の姪)になっていたのが現存する当時の登記簿で判っています。

斎藤さんが育った本郷真砂町界隈から徒歩圏にある神田明神や湯島天神は、おそらく史実の斎藤一にとって馴染みの場所だったと思われます。丁度梅まつりなので行ってみました。

JR御徒町駅から春日通りをずっと上って、10分ぐらいの場所に湯島天満宮がありました。梅まつりと受験合格の御礼参りで賑わっていました。

御徒町駅からだと参道ではなく女坂が近い。階段は急だけど梅が綺麗でいい雰囲気の坂。

湯島天神の表参道を御茶ノ水方面へまっすぐ下り、清水坂下の交差点を渡って少し登った左側の階段を上がると神田明神前に着きます。

野村胡堂の「銭形平次捕物控」の平次親分が神田明神下に住んでいる設定で此の地は有名。

(写真4)お詣りして御朱印頂きました。薪能の申込を済ませて、いざ本郷方面へ

再び神田明神から西方面の宮本公園を抜けて蔵前橋通りへ

写真がないのですが、大きな幹線道路で暫くずっと歩きます。

消防署通りを右折してずっと突き当たりのT字路までひたすら歩くと正面に斎藤さん由縁の地です。

(写真)本富士警察署。右側の茶色の建物

ここは、藤田五郎さんが退職まで警部として勤めた警察署です。明治二十五年 かぞえ48歳で退職。因みに警察署の中には、明治時代の頃の資料はないそうです。建物の中に入れますが、普通の警察署です。この前の通りが春日通り。

春日通りを本富士警察署に向かって左折して本郷3丁目方面へ。丸の内線と大江戸線の駅があります。大きな本郷通りの交差点に出ます。交差点を渡ってひたすら真っ直ぐ春日通りを歩いていきます。【真砂坂上】の信号に着いたら、春日通りの右側の通りに渡ります。

真砂坂上から春日通りをそのまま後楽園方面に真っ直ぐ歩いて一つ目の角を曲がると【鎧坂あぶみざか】へ繋がる道に。特に目印や通りの名前がないので、真砂坂上から一つ目の角を逃さないよう。

逆さまの古地図ですが、手前の信号の横に「口火火事」と「松平右京明輝…」の間の道です。角に現在は 「伸寿司」があります。地図の赤丸辺りが山口家のあった場所と推測されます。斎藤一の実兄山口廣明(こうめい)の家。明治期になって、斗南から藤田五郎がご家族と上京した際一時的に身を寄せていたという説もあります。

備考:古地図にある【口火火事】とあるのは、幕府の火消し衆の家です。このように武家屋敷の周りには火消し衆の屋敷が置かれているのが特徴です。山口一の父、右介は明石藩の御家人と「新選組顛末記」にあります。松平右京の下屋敷の傍に住んでいたのは確かですが、右京屋敷の家人ではなかったようです。

そして、現在はこの場所。手前の木造とその隣の二軒が建屋があった場所と推測されています。現在は、山口家ではない世帯が住まわれているようです。この並びの家屋は言語学者の金田一京介さんが住んでいたこともあって、文京区の史跡になっています。遠くから写真を撮らせて貰いました。

道を正面からみた写真。少し狭い下り坂は「鎧坂 (あぶみざか)」です。左側は、現在公営住宅ですが、元は松平の広大な御屋敷があって、この界隈は上士身分の地域だったと考えられています。斎藤さんの幼少の頃は、下士の家柄だったようなので、御家人株を買うまでは御弓町が住まいだったのではという説もあり。また御弓界隈の事は別の機会にアップしますね。上州高崎藩主の中屋敷がこの坂の右側一帯にあって、右京山と呼ばれていました。丁度、山口家の前のT字路をそのまま西に向かって試衛館道場向かう設定で。ここが出稽古へのスタート地点です。

鎧坂下から東側は、菊坂に繋がっています。近隣は樋口一葉、宮沢賢治の住んでいた場所など、文化人の史跡がいっぱいです。散策の休憩にステキなカフェもあって、お散歩には最適。何より、古い路地裏や家屋がまだ残っていて、江戸の街並みも感じやすい。斎藤さんが歩いた道を歩く楽しみもあります。次回は、試衛館へ出稽古です。近いうちにアップします。

おすすめ: